磁気利用センシング研究グループ

菊池研究室

学生のみなさんへ


【研究内容紹介】

磁石としての性質を示す材料を強磁性材料と言います。強磁性材料はヒステリシス曲線を示します(3年生のマテリアル工学実験IIで勉強したと思います)。磁気利用センシングは、強磁性材料の磁気特性変化や電磁現象を利用して、さまざまな物理量や情報量を検出することです。我々の研究グループでは、そのキーデバイスである磁界センサ(磁場の強さや方向を検出するセンサ)や磁気プローブの高機能化を目指すとともに応用展開を図る研究活動を推進します。応用先のひとつとして電磁的非破壊評価があります。原子力発電プラントや橋梁、高速道路など社会基盤構造物には鉄鋼材料が使われており、鉄鋼材料は強磁性を示します。また、ヒステリシス曲線は材料の劣化や組織変化に非常に敏感でその形状が大きく変わります。このことを利用して社会基盤構造物の劣化診断を非破壊で行うことができます。実用化に向けて材料の劣化や欠陥と磁気特性との相関に関する基礎的な研究を進めるとともに、実際に現場で高感度に精度良く磁気特性を計測するためにそれぞれの検査対象に適した評価装置の開発を行っています。

名称未設定 1
 

【研究室での生活】
基本的には毎日実験室に来てもらいますが、特にコアタイムは設けていません。やるべきことができていれば時間帯は各自に任せています。 ゼミは週1回です。

 
【OB・OGの就職先】

東北特殊鋼、リケン、JR東日本、コマツキャスティックス、サンポット株式会社、トヨタ自動車、昭和電工、ティラド、デンソー北海道、デンロコーポレーション、トヨタ紡織、日鉄住金P&E、日本ケミコン、日本原燃、NECエレクトロニクス、タンガロイ、東北ヒロセ工業、サンドビックツーリングサプライジャパン、アイオー精密、ミネベア、フジキン、荻窪金型製作所、盛岡セイコー工業、青森県庁、東京消防庁、日本海事検定協会、航空自衛隊

 

教員の居室    3号館230室
学生の居室 3号館223室
実験室 3号館121室  実験室